NAD⁺点滴療法
NAD⁺点滴療法とは
NAD⁺(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)は細胞内でエネルギー生産やDNA修復に必要な重要な物質であり、健康維持や体力維持などを担う役割を果たしています。
体内のNAD⁺量は加齢とともに低下してきます。NAD⁺は長寿や健康増進に関与するサーチュイン遺伝子(長寿化遺伝子)を活性化すると言われており、NAD⁺を補充することで疲労の改善や認知機能・記憶力の向上、免疫力の強化、エイジング対策などが期待できます。近年では加齢に伴う身体の衰えをNAD⁺によって改善できる可能性が報告されています。

NAD⁺点滴療法の期待される効果
●エイジングケア
●疲労の改善
●認知機能・記憶力の向上
●免疫力の強化
●炎症や痛みの軽減
●運動能力の向上
●運動能力の向上
●筋肉機能の回復
●心臓血管機能の回復
●肝機能・腎機能の回復
●睡眠と覚醒のサイクル調節による睡眠の質の向上
●体重の増加防止による体重管理の補助
●しわの減少や肌質の改善
など
「NAD⁺」と「NMN」の違い
NAD⁺点滴と近い働き・効果のあるものとしてNMN点滴が挙げられます。日本では最近、「NMN点滴」が話題になっていますが、アメリカでは NMNが体内で変換されるNAD⁺自体を点滴で投与する「NAD+点滴」が普及しています。NMNは体内に取り入れられると 、 NAD⁺に変換されます。 NAD⁺点滴はこの代謝工程がなく、直接体内にNAD⁺を取り込むことができるため、体内においてより効率的なNAD+の上昇による若返り効果を期待することができます。

実験化学 2017;35(20):109-114.図1を改変
治療概要
治療の流れ
1. カウンセリング
患者様の全身状態や感染症の有無を確認するため、血液を採取し検査を行います。
2. 点滴
NAD⁺が配合された製剤を左右どちらかの腕に点滴します。
点滴は数時間かかります。
3. 抜針
治療期間、回数
患者様の病態、症状によって変わりますので、診察をお受けいただき、決定しております。
1回の治療でも効果が期待できますが、 NAD⁺点滴により摂取した成分は、通常2~3週間体内に留まるため、2週間~1ヶ月に1回、 NAD⁺点滴療法を行うとより効果的だと考えられています。
リスク・副作用
稀に注入した部位の血管痛や熱感、赤み、発疹などの症状が出る場合があります。
未承認医薬品等を用いた自由診療について
●未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示
本治療に用いるNAD⁺製剤は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。 日本国内では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。
●国内の承認医薬品等の有無
現在、本治療に用いるものと同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。
●諸外国における安全性等に係る情報
現時点では、重大な副作用の報告はありません。