top of page

がん光免疫療法

光免疫療法とは

光免疫療法は、手術、化学療法、放射線療法、免疫療法に続く「第5の治療法」ともいわれ、新たながんの治療法として注目されています。光免疫療法は、がん細胞だけに付着する薬剤を投与した後にレーザー光を照射することで、薬剤が光に反応してがん細胞を破壊する治療法です。正常細胞を傷つけず、がん細胞のみを攻撃するため副作用が少ないことが特徴です。

副作用の少ないがん治療

ほぼ全身のがん種に対応

普段の生活を維持したまま治療可能

末期がん・再発・転移がんも治療対象

標準治療と併用できる

血管内治療(CTC治療)にも対応

光免疫療法のメカニズム

1

がん細胞だけに付着する特定の光に反応する物質(光感作物質)を点滴で投与。

光免疫療法のメカニズム

2

約1日で、がん細胞に薬剤が付着。

この薬剤に反応する特定の光を照射。

光免疫療法のメカニズム

3

光を吸収すると、がん細胞が破壊される。

光免疫療法のメカニズム

4

がん細胞からがん特有の物質(抗原)が放出され、同じがん細胞に対する免疫が活性化。

→全身のがん細胞を攻撃

光免疫療法のメカニズム

がん光免疫療法は体内のさまざまな場所にできたがん細胞にレーザー光を照射し直接的に腫瘍を破壊する攻撃と、その後全身に散らばったがん細胞を免疫細胞によって間接的に攻撃する、2つの作用をもつ治療法です。

レーザー光照射による直接的な攻撃

局所のがん細胞を破壊

免疫細胞による間接的な攻撃

全身のがん細胞も破壊

当クリニックに寄せられる患者様のお悩み

ぜひ当クリニックにご相談ください。

​●副作用の少ないがん治療を受けたい
標準治療と併用して、治療成績を高めたい
末期がんや難治性のがんにも有効な治療を探している
高齢者でも安心して受けられる、体の負担が少ない治療を探している
標準治療がない/できない状況があり、他の治療法を探している
転移がんに対する治療を受けたい
再発防止の治療をしたい

対象となるがん種

光免疫療法は、ほぼ全てのがん種(固形がん)に対応しております。

ステージⅠ~Ⅳ、再発がん、転移がん、がん予防についても治療のご提案をいたします。

※血液がんには対応しておりません。

脳腫瘍
頭頸部がん
唾液腺がん
甲状腺がん
肺がん

小細胞肺がん

乳がん

中皮腫
膵臓がん
肝臓がん

胆道がん

食道がん

胃がん

GIST

小腸がん

大腸がん

腎臓がん

腎盂・尿管がん

膀胱がん

前立腺がん

子宮頸がん

卵巣がん
子宮肉腫
皮膚がん
メラノーマ

肉腫

原発不明がん

光免疫療法の特徴

副作用の少ないがん治療
AdobeStock_662757552.jpg

光免疫療法はがん細胞を選択的に破壊することで正常細胞への影響が少なく、治療後の副作用が極めて少ない治療法です。ご高齢の方や副作用が少ない治療をお探しの方からもお選びいただいている治療法です。年齢やがんのステージを問わず、光免疫療法を受けていただくことが可能です。

末期がん・再発・転移がんも治療対象
末期がん・再発・転移がんも治療対象

がん光免疫療法はレーザー光を照射した局所的な攻撃だけではありません。

レーザー光の照射によって破壊されたがん細胞から、がん細胞の抗体(がんの目印)が放出されます。放出された抗原を免疫細胞が取り込むことで、免疫細胞が体内に残っているがん細胞に対して攻撃が増強するという効果も見込めます。光免疫療法は治療をした部分のみのがん細胞のみならず、体の別の部分に存在するがん細胞を縮小・消失させることが期待できます。

ほぼ全身のがん種に対応

光免疫療法はほぼ全てのがん種(固形がん)に対応しております。

一般的に治療が困難とされる膵臓がんをはじめ、肺がん、大腸がん、乳がんなど多くのがん種に対して治療することができます。

標準治療と併用できる

光免疫療法は標準治療(手術、抗がん剤、放射線)の治療効果を妨げることはありません。

併用することで取りきれなかった目に見えないがん細胞の転移を防いだり、薬剤耐性を持ったがん細胞を攻撃したり、さまざまな相乗効果期待できます。

手術

放射線

抗がん剤

光免疫療法

普段の生活を維持したまま治療可能
イメージ.jpg

光免疫療法は通院治療で受けられる治療です。

入院や休職する必要もなく、生活の質(QOL)を維持したまま、がんと闘うことができます。

血管内治療(CTC治療)

当院では血管内治療(CTC治療)も行っています。 CTC治療は、がん細胞が血液中を流れる現象を対象とした治療法です。がんの転移・再発抑制に効果が期待できます。

血中循環がん細胞(CTC)、循環がん幹細胞(CSC)とは
血中循環がん細胞(CTC)、循環がん幹細胞(CSC)とは

がん細胞が一定の大きさに成長すると、栄養と酸素を求めて血管に侵入します。
これらのがん細胞は、血中循環がん細胞(CTC)と呼ばれ、さらに循環がん幹細胞(CSC)も放出されることがあります。
これらの細胞は、血管を通じて体内を移動し、新たながんの発生源となる可能性があります。

CTC治療のメカニズム

光感受性物質は、点滴で体内に入れられ、CTCやCSCに結合します。
その後、特定の波長のレーザー光が照射され、光感受性物質が反応してがん細胞を破壊します。

CTC治療のメカニズム
サンクリニック ブレストケア・イムノケア  MLDS
サンクリニック ブレストケア・イムノケア MLDS

がんの状態に合わせたアプローチが可能

当院では、患者様の状態やがん種に合わせて、レーザー・近赤外線・超音波の波長を選択、または併用することが可能です。照射方法も、皮膚内照射、血管内照射、外部から点的や面的な照射など、患者様の状態に合わせてデバイスを使い分けいます。近赤外線や超音波を用いることで、光が届きにくい深部のがんに対しての治療もおこなっております。

スーパーライザー EX

スーパーライザーは光の中で最も生体深達性の高い波長帯の近赤外線を、高出力でスポット状に照射することを可能にした日本初の光線治療器です。光源に高精度LEDを採用しており、生体内で受け取る受光量を従来機の約5倍にすることを可能としています。また、 1000nm以上の波長帯をカットすることで、生体深達性に優れる波長帯のみを照射できます。

サンクリニック ブレストケア・イムノケア スーパーライザーEX
_S2A6455.jpg

※実際の治療では素肌の上から光を照射します

MLDS(マルチレーザーデリバリーシステム)

100ミリワット以下の低出力照射が可能なレーザー機器です。 MLDSは、静脈内・間質内・関節内・光線力学療法(PDT)として世界で初めて承認されたシステムです。 6色(紫外線、青、緑、黄、赤、近赤外線)の光線の使用が可能で、間質内(皮膚内)、血管内、関節内などに照射できます。

 

MLDS は、EU(CEマーキング)やFDAの承認医療機器として認められており世界30か国で使用されています。

_S2A6498.jpg
ソニックタイザー

超音波は光よりも深部に到達するため、深部にあるがん(肺がん、前立腺がん、肝がん、膵がん等)にアプローチすることができます。

サンクリニック ブレストケア・イムノケア ソニックタイザー

当院で使用する光感作物質

光免疫療法の効果をより高めるために、がんの状態に応じて光感作物質を使い分けています。

ICGリポソーム

ICGリポソームとは、光感受性物質であるインドシアニングリーン(ICG)を組み込んだリポソームです。ICGは特定の波長の光を吸収して熱と一重項酸素を発生することによりがん細胞や新生血管を破壊します。

特殊な技術を使ってステルス化したリポソームを使っているため、免疫に捕食されることなく、光感受性物質をがん細胞に届けることが可能となり、従来のリポソームよりも効果が見込めます。

タラポルフィンリポソーム

タラポルフィンリポソームとは、光感受性物質であるタラポルフィンを組み込んだリポソームです。タラポルフィンは特定の波長の光を吸収して一重項酸素を発生することによりがん細胞や新生血管を破壊します。ICGリポソームに比べ、10倍高い抗腫瘍効果が得られます。

光免疫療法の副作用

光免疫療法による治療は侵襲性の少ない治療法です。

ですが、まれに以下のような副作用が生じる場合があります。

火傷などの症状が出ることがあります。
ICG、タラポルフィンの点滴の際に、稀に皮下血腫、神経損傷などの合併症の可能性があります。治療後、悪寒戦慄などが発生する可能性があります。
光過敏症、ヨード過敏症
※光免疫療法後は、強い日光や強い室内照明を避ける必要があります。

光免疫療法のよくある質問

Q 他院にて標準治療を受けていますが、光免疫療法を受けることはできますか?

受けていただけます。光免疫療法と標準治療の併用は可能です。

標準治療と併用することで双方に良い相乗効果が期待できます。現在通われている病院の治療のご予定を確認させていただきながら光免疫療法のスケジュールを組ませていただきますのでご安心ください。

Q 来院時に必要なものはありますか?

可能であればCTもしくはMRI、CT画像データ(CD-ROM)、血液検査の結果、お薬手帳の3つのご持参をお願い致します。

画像データが入手困難な場合は、当院の提携先医療機関にて画像撮影できますのでご安心ください。

Q 光免疫療法はどれくらい時間がかかりますか?

光免疫療法は、1回の治療が2日間の外来治療です。(入院の必要はありません)

1日目は薬剤の投与(30分程度)、2日目はレーザー光照射(15分程度)をおこないます。

※患者様の病態やがんの状態によって、クリニックの滞在時間は変動する場合がございます。

Q 光免疫療法は転移がんにも有効ですか?

光免疫療法では、治療を行ったがん細胞に対する新たな免疫を獲得することができます。このがん細胞を退治することができる免疫細胞が全身に循環することで、遠く離れた場所の転移がんに対しても治療効果を発揮することが期待されます。

Q 抗がん剤のような副作用はありますか?

抗がん剤はがん細胞だけでなく正常細胞も攻撃するため、例えば脱毛や吐き気といった副作用が起こります。一方、光免疫療法はがん細胞だけを攻撃する治療法であるため、治療後の副作用が極めて少ない治療法です。光免疫療法で考えられる副作用はこちらをご確認ください。

光免疫療法の流れ

1. カウンセリング予約

お問い合わせフォームまたはお電話にてご相談ください。

(午前9:30~12:00/午後15:00~18:00)

2. インフォームド・コンセント

医師から患者様に診療の目的な内容を十分に説明いたします。

不明な点は何でもご相談ください。

3. 治療説明、スケジュールの決定

治療の目的や実施方法、効果や副作用、治療を途中でやめられることなどの説明案内や同意書のご案内をいたします。

患者様がご理解・ご納得した上でのご記入、ご署名をお願いしております。

4. 料金のお支払い

事前のお支払いをお願いしております。

施術前日までにお振込み、もしくは現金でお願いいたします。

詳細につきましては、「治療明細書」をご確認ください。

5. 光感作物質の投与(治療1日目)

光感作物質を点滴投与します。点滴投与時間は30分ほどです。

光感作物質を投与しレーザー光を照射するまでに時間が必要ですので、1日目は光感作物質の投与のみで終了いたします。

6. レーザー光照射(治療2日目)

光感作物質を投与した翌日に、レーザー光を照射します。

レーザーの照射時間は15分ほどです。

その後、しばらく安静にしていただいて、医師の判断で当日お帰りいただきます。

7. 治療効果の評価

1クール治療の修了後に、治療効果を評価します。

その結果をもとに、今後の治療方針をご説明いたします。

未承認医薬品等を用いた自由診療

未承認医薬品等であることの明示、入手経路等の明示

本治療に用いるマイクロ波照射装置は、医薬品医療機器等法上の承認を得ていないものです。 日本国内では、未承認医療機器を、医師の責任において使用することができます。

国内の承認医薬品等の有無

現在、本治療に用いるものと同一の性能を有する他の国内承認医薬品はありません。

諸外国における安全性等に係る情報

本治療で使用するレーザーディバイス(MLDS)は、ヨーロッパ:CEマーキング、カナダ:Health Canada(カナダFDA)

​アメリカ:US-FDA(外部レーザー治療、静脈内は適応外使用)等で医療機器ライセンスを取得しています。

ご相談・ご予約

がん免疫療法は予約制です。

お問い合わせフォームまたはお電話にてご相談ください。

(午前9:30~12:00/午後15:00~18:00)

bottom of page