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がん幹細胞検査(CTC検査・CSC検査)

「がん」が成立するまで

がんは一つのがん細胞が分裂・増殖を繰り返して塊を形成し、それが無秩序にどんどん大きくなってゆく病気です。塊が大きくなる過程で、他の臓器に転移して、そこで新たな塊を形成して広がっていきます。転移の有無は病期や予後に大きく関わり、転移がある場合は治療が難しくなっていきます。転移は多くの場合、原発巣から遊離したがん細胞が血管やリンパ管に浸潤し、他の臓器に生着し、そこで分裂・増殖を繰り返すことで成立します。

CTC、CSCとは

CTC、CSCはそれぞれ、末梢血循環腫瘍細胞(Circulating Tumor Cell)、末梢血循環がん幹細胞(Circulating Stem Cell)と呼ばれる細胞のことです。原発巣から遊離して血中に浸潤して循環している細胞で、CSCは転移病巣を作る主たる細胞であることが分かっています。

がん幹細胞検査とは

がん幹細胞検査は血液を20mL採取し、血液中のCTC及びCSCの有無や数を調べる検査です。

この検査により、以下のことが分かります。

1.がんの早期発見

一般的にがんの発見目的で用いられるCTやMRIなどの画像検査では5mm〜1cm程度の大きさに満たないがんを検出することが難しいです。しかし、がん幹細胞検査ではそれ以下の場合でも血液中に浸潤しているケースでは検出することができる場合があります。

 

2.がんの進行度・悪性度の判断

血液中のCTC・CSCの数を測定することで、再発・転移の可能性、予後の予測、術後にどの程度治療が必要かの判断の目安が分かります。
合わせて、下記に示すCTC・CSCの遺伝子発現を確認することで、分子生物学的な進行度・悪性度の評価も行います。

  • 転移浸潤に関連する遺伝子群

  • 血管新生に関連する遺伝子群

  • シグナル伝達経路に関連する遺伝子群

  • 増殖因子受容体に関連する遺伝子群

  • ホルモン受容体に関連する遺伝子群

  • 細胞周期に関連する遺伝子群

  • 治療抵抗性に関連する遺伝子群

 

3.治療効果の判定

CTC・CSCを培養して増やし、抗がん剤(50種類)、分子法的薬(44種類)、天然成分(約50種類)を加えて更に培養することで、がん細胞を殺傷する効果が高い成分を特定します。これにより、治療効果が期待できる抗がん剤等を用いた治療が可能となります。
また、化学療法を行う前後にがん幹細胞検査を実施することで、使用した抗がん剤が有効であるか否かなども分かります。

料金(自由診療)

がん幹細胞検査(CTC検査・CSC検査):660,000円(税込)

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