活性酸素検査
活性酸素とは?
活性酸素の説明をする前に、皆様は以下のような現象を目にしたことがあると思います。
●鉄釘を放っておくと、サビついてぼろぼろになってしまった。
●みずみずしいリンゴの切り口が、時間が経ってやがて褐色へと変化した。
これらの現象はいずれも「酸化」によってもたらされているのですが、実は上記のような現象は私たちの身体の中でも日々起こっています。
人間は呼吸により酸素を取り込んで生きていますが、取り込んだ酸素の一部は「活性酸素」と呼ばれる物質に変化します。
この活性酸素は適量なら殺菌作用をはじめ免疫機能の向上を働きかけますが、過剰になってくると体内の細胞や組織を酸化させ、いずれはサビつかせてしまいます。
サビついた細胞や組織はその後異常をきたし、老化促進、がん・動脈硬化、皮膚の変性(しみ・しわ)、パーキンソン病・アルツハイマー症など、至る病気の原因となってしまいます。
もちろん、私たちの身体の中にはこの活性酸素のもたらす身体のサビつきを防ぐための酵素を持っていますが、中年期を過ぎたころから酵素は徐々に機能を失い始め、活性酸素を十分に処理できなくなってしまいます。
活性酸素検査では、身体の中の活性酸素量およびそれが招く身体のサビつき度がわかります。
活性酸素を体内に過剰に増やしてしまう原因
・タバコ
・アルコール
・精神的なストレス
・過度な疲労大気汚染
・排気ガス
・過度な紫外線
・放射線
・電磁波
・過度な運動、運動不足
・食品添加物
・不規則な生活
・偏った食生活(脂質・糖質の摂り過ぎ)
・肥満 など
サビつきと関連する諸症状
・老化促進
・動脈硬化
・がん皮膚の変性(しみ・しわ)
・パーキンソン病
・アルツハイマー病
・白内障
・気管支ぜんそく
・虚血性不整脈
・心筋梗塞
・胃潰瘍
・大腸炎
・糖尿病
・腎不全 など
活性酸素検査
活性酸素検査には次の2通りの方法があります。
血液採取による「OS-APtest」
血液を採血し、活性酸素によってダメージを受けた脂質・タンパク質・アミノ酸・核酸などの有機物が変化した分子(ヒドロペルオキシド)の値を測定することにより、体内の酸化ストレス度(サビつき度)を評価します。
サビつき度の検査値が標準より高ければ、がんや心筋梗塞、老化促進などを招く危険性があります。
尿採取による「8-OHdG」
活性酸素により遺伝子が損傷を受け、遺伝子がサビると8ヒドロキシ-デオキシグアノシン(8-OHdG)という物質が生成されます。サビた遺伝子は直ぐに修復を受け、不要となった8-OHdGは血液を経由して尿中に排出されます。
そこで尿を採取し、尿中の8-OHdG量を測定することで、遺伝子が酸化により損傷を受けている程度を知ることができます。
活性酸素検査受診チェックリスト
以下に該当する方はこの検査の受診をご検討ください。
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閉経後の女性
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喫煙者
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飲酒量が多い方
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屋外で紫外線を浴びる機会の多い方
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メタボリックシンドロームと診断された方
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ファストフードやコンビニ食が多い方
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強いストレスを受け続けている方
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マラソンなどの激しい運動をしている方